今回は、『蝋削画』(ろうさくが)の作品説明をしたいと思います。
蝋削画を企画公募展に出展してみて
ちゃんと作品の説明をしないと魅力が伝わりきらない
と感じたので説明することにしました。
トップ画像として載せた作品は
『心と脳の融合』
サイズ:410×410×21mm
素材:蝋(ろう)、墨、木製パネル、合成樹脂
技法としては、ろうけつ染めと同じような方法で
蝋で色が付くのを防ぐことで描いています
木製パネルに直接、蝋で描いて、墨を塗ります
蝋で描いた部分は墨で塗りつぶされないので
木製パネル自体の色や木目を出すことができます
下の画像を見ていただくと木目が出ていることがわかると思います
![](https://static.camp-fire.jp/uploads/editor_uploaded_image/image/3126742/RN_IMG_4497.jpg)
蝋で描き墨を塗る作業は2回行っており
1回目は薄めた墨を塗り
2回目は薄めない墨を塗ることで
2色の色を出しています
薄めた墨の代わりに金墨や銀墨を使うこともあります
下の画像を見ていただくと薄い箇所と濃い箇所がわかると思います
![](https://static.camp-fire.jp/uploads/editor_uploaded_image/image/3126759/RN_IMG_4501.jpg)
一度、蝋を全て削ぎ落し
もう一度、蝋で描きます
蝋を削ぎ落す作業を入れているので『蝋削画』と名付けました
蝋で描いた部分は少し浮き上がり
光で少し白っぽく見えるので
光の当たり方で表情が変わります
下の画像を見ていただくと蝋が浮き上がっていることがわかると思います
![](https://static.camp-fire.jp/uploads/editor_uploaded_image/image/3126784/RN_IMG_4496.jpg)
3点を説明しましたが、
『蝋削画』は木製パネルの色と木目、2色の墨、蝋の色と凹凸で表現しています
やはり墨の濃い黒色の部分が作品を引き締める重要な色なので、
濃い黒色の部分がどれくらい出るかを感じながら制作しています。
『蝋削画』の魅力が少しは伝わったでしょうか?
前回の記事『蝋を使った新しい抽象画のご紹介』では
・この抽象画ができた経緯
・蝋で描くことにした理由
・蝋削画 命名の理由
の3つについて記載しておりますので、そちらもご覧ください。
最後までお読みいただきありがとうございます。