蝋を使った新しい抽象画 蝋削画のご紹介

蝋削画

新しい作品が完成したので、ご紹介いたします。

新しく制作した作品は蝋を使って描く抽象画です。

今まで制作していた「ろう彩®」とは別の素材と方法で制作しています。

★今回の抽象画ができた経緯★

作家活動を始めるまではあまりアートというものに触れてきませんでしたが、
最近、グループ展や公募展に応募や参加をするようになり、
いろいろなアートに触れるようになりました。

そこで改めて自分が好きなアートというものが見えてきました。

・シンプルな色合いのアート

・抽象画

この2つが好きで

シンプルな色合いの抽象画にとても魅かれました。

今までは「癒し」「元気」「感動」をお届けする目的として
作品の制作を行っており、

優しい感じが癒し、パワフルな感じが元気という
一般的な感じ方に沿った作品が多いと思います。

しかし、実際は
「癒し」「元気」「感動」を得るものは人それぞれな訳で

私の一番好きな言葉である「フィーリング」前面に出した作品
自分が感じたままに描く作品を制作するのもいいのではと考えました。

★蝋で描くことにした理由

蝋で描いた部分は素材自体の色や模様を残して見せることができるからです。
素材の良さを見せないのはもったいないですよね。

今回は木製のパネルに描いたので
木目を残して見せることができています。

アクリル板ガラスに描くと透過させることができるので
背景も含めて作品にすれば面白い作品ができあがります

蝋を使ってはいますが、
ろう彩書®・ろう彩®は商標登録をされている
ろう彩書®・ろう彩®には彩るという魅力があるので、

ろう彩書®・ろう彩®との区別をしっかりとするために
素材や描く道具は違う物を探し
描く方法を色々と試して完成させました。

★蝋削画 命名の理由

始めは抽象画と表記して公開する準備をしていたのですが、
ろう彩®でも抽象画を制作しており、
「抽象画」だけではどっちを指しているのかがわからないと感じたので、
名称を付けることにしました。

使っている素材 というところに注目して名称を検討していたのですが、
既にいくつか蝋を使った技法について記載している記事がインターネット上にありました。

みんないろいろと考えるものだっと思いながら、調べた結果を簡単にまとめてみました

正確な情報ではないので、気になったことはご自身でご確認ください。

ろうけつ染め
 ・模様の部分を蝋で防染し染色する伝統的な染色方法

蝋書、ロウ書き習字、白抜き技法
 ・紙に蝋で字を書いて背景を絵具や墨などで色を塗る技法

ろう彩書®・ろう彩®
 ・浅田信子(麗光)が生み出した、専用の和紙と蝋、染料を用いて制作する技法
 ・商標登録されています
 ・私は上級資格を取得して技法を使用させていただいております

蝋画
 ・描いた絵の上に蝋を塗り、釘やナイフで引っかいた後に墨を塗る技法
 ・影をつけた感じになる?

蜜蝋画(エンカウウティーク)
 ・顔料に溶かした熱い蝋を足して描く、または焼き付ける技法

蝋墨技法蝋墨書・蝋墨
 ・ろうと墨を合わせて書、絵を描く

っということで、
商標登録の有無に関わらず、すでに使われている名称にならないよう考えました。

釘やナイフで引っかく蝋画と似てなくもないが、描いた絵の上にするわけではないので
別物とみなしました。

今回の抽象画は蝋を削る作業を入れているので、蝋削画とすることにしました。

Google検索さんでも特に上がってこないので、バッティングはしていないはずです。

最後に

5月末に開催される「ジャパンあるてぃすと展2023」に
少し大きめの作品を展示しますのでお楽しみに!!

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